無鉄砲 (大阪店)- 全国に名を馳せる超濃厚豚骨ラーメン


一度味わうと、これまでの基準や価値感が一変してしまう。「無鉄砲」の豚骨ラーメンは、そんな破壊的な力を持つラーメンだ。本店は京都府木津川市。その大阪店が、なんばから地下鉄でひと駅の大国町にある。

「無鉄砲」のラーメンを、京都の南端、奈良との県境にある本店ではじめて食べたのは6年前。そのスープを口にしたとき、思わずレンゲを落としそうになるほどの衝撃を受けた。骨まで溶けたという喩えがぴったり。無鉄砲という名に恥じない超ドロ系豚骨。一度食べたら、もうこの先食べられなかったとしても後悔しない・・・そう思えるほどの強烈な満足感があった。今回はそれ以来の「無鉄砲」だ。

大国町駅の4番出口を出て、東へ歩くこと3分。

遠くに「無鉄砲」と書かれた赤い提灯が見えたとき、店先に人がいないように見えた。「おぉ!これは京都の猪一のキセキ、再びか!?」と、まさかの行列なし入店を期待したのだけれど、世の中そんなに甘くない。よく見ると、店から少し離れた位置から30人ほどの大行列・・・。冬の寒空の下とはいえ、金曜の夜9時半。誰も並んでいないはずがないのだ。40分ほど待った末にテーブルへ。

オーダーしたのは、「とんこつチャーシューメン(¥950)」。初挑戦で衝撃を受けたあの豚骨ラーメンだ。ちなみに「無鉄砲」には支店ごとに看板メニューがあり、大阪店は「Wスープラーメン」がそれにあたるらしい。豚骨6:しょう油4がデフォルトのWスープで、好みで割合を変更できる。そちらも気になったけれど、ここはやはり前者で。

ラーメンを待つまでの間、ふとカウンターの前にあった「ピリ辛高菜」をつまんでみた。これがまた無料サービスとは信じられない美味しさ。余談だけれど「無鉄砲」のホームページに行くと、この「ピリ辛高菜」を使ったレシピが紹介されている。“一度は作ってみて♪” 高菜パスタとか。そのページだけは実にほのぼのしていて、ギャップ萌えする^^

それはさておき、厨房に目をやると、筋骨隆々とした店員が船のオールのような大きな棒を両手で持ち、煮えたぎる寸胴をかき混ぜ格闘している。1日に数100kgもの豚骨を投入し、ひたすら溶けるまで煮込むというから、ここはまさに漢(オトコ)の戦場のような世界だ。

そんな厨房を遠まきに眺めながら待つこと5分。ついに対面した「無鉄砲」の豚骨ラーメンがこれだ!(下の写真)

白濁の域を完全に超えた魂の特濃豚骨。大量のネギと背脂、そしてチャーシュー。豚のえぐみ、旨みのようなものが渾然一体となって湯気と一緒に漂ってくる。

ガマンできずにさっそくスープを口に入れると、極限までの煮込みによって砕けた豚のゲンコツや、背骨のザラっとした食感とともに、豚骨の強烈なコクと旨みが伝わってくる。うーん、この背徳感!たまらん・・・。

ドロッとしたスープをかき分け、麺をすくい上げる。九州の製麺所から取り寄せているという中太の縮れ麺が全貌を現す。これがまたスープとよく絡んで相性が抜群だ。

チャーシューは、国産豚バラを秘伝のスープでじっくり炊き上げ、醤油ダレで煮込んだという。単体では控えめだが、豚骨スープを活かす名脇役として確かな存在感がある。

あっという間に麺がなくなり替え玉を頼むか迷ったのだけれど、これでも糖質制限的なことを気にする身である。結局、スープを思う存分に飲む方を選択(ってどんなセレクトやねんっ!)。「コラーゲン!コラーゲン!」と耳元でささやく無邪気な天使と、「脂質はええのんか?」とささやくセアブラノアクマ(カミだったら店違い)。両方の心の声や一切の雑念を無視して、えいやっと飲み干す。これぞまさに「快感・・・・・・」だ。

ちなみに「無鉄砲」大阪店から東へ向かうと、商売繁盛の神様「今宮戎」や大阪のランドマーク「通天閣」、串カツで有名な「新世界」もすぐ。マンガ「じゃりン子チエ」の舞台にも近く、昭和の面影が色濃く残るエリアだ。

ラーメンを食べ終わり、新世界の辺りを歩いたときはすでに23時近く。通天閣のライトは消えていたし、店の大半が閉まりかけていた。それでもこの圧倒的な“ナニワ”感、スゴイよね。

一番興味深かったのは、串カツストリートに入る手前の路地裏で見かけた「焼肉・原軒」。雰囲気あるなぁ。機会があれば行こう。


Data

  • メニュー
    とんこつラーメン: ¥750
    とんこつチャーシューメン: ¥950
    Wスープラーメン: ¥750
    替え玉:¥150…他
  • 住所
    大阪市浪速区戎本町1-5-21
  • 最寄り駅
    大国町駅(大阪市営地下鉄 御堂筋線)より徒歩3分
    今宮戎駅(南海高野線)より徒歩2分
    恵美須町駅(大阪市営地下鉄 堺筋線)より徒歩8分
  • 営業時間
    昼の部:11:00~15:00(売切れ次第終了)
    夜の部:18:00~23:00(売切れ次第終了)
    *月曜定休(祝日祭日の場合は営業)
  • 駐車場
    なし
    *近くにコインパーキングあり
  • Map
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tomo.

tomo.

I live in Kyoto. I hope to let you know about Japanese ramen. So, I intend to introduce the delicious ramen shops to you.

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